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独りよがりの漫画家と偉そうな出版社のすれ違いを考察

以前こんなツイート、まとめがありました。

自分も漫画を描いている身として、この問題については常々考えていました。
考えてどうにかなるものではないと思うのですが、どうにもモヤモヤしたところがあって
一度まとめられればと思ったので、このようにブログでまとめてみます。

よく上げられているのが
出版社の編集が「いるか」「いらないか」
もしかしたら昔からこんな衝突はあったのかもしれません。
今はSNSなどが発達して個人で情報を発信できるようになって、色々な漫画家さんが

「こんなことがあった!」

と発言出来るようになったことから、目に見えるようになっただけのような気がします。

このことに関して漫画家側として思うことは

漫画家は実際の話を誇張して描いてしまう!


漫画家でもあり個人でもあるので
自分はこんな可哀想な目にあった!とうまく表現して描くことでしょう。
編集さんはそれに対して見ていることしか出来ません。
特定の会社の特定の編集部の特定の編集さんが
そのことについてSNSなどで言及することはあまりありません。
表で発言する方ではなく、また自分の発言で会社に迷惑もかかりますので
その時はサンドバッグになってしまいます。言いたいことを言われ放題です。

なので漫画家が「こんなことがあった!」とただ一方的に描くのには思う所があります…

が…

しかし!

それでも描かずにはいられない目にあっているのも事実です。
だからこそ「こんなことがあった!」「こんなことをされた!」
という報告が出回るんだと思います。

個人的に漫画家と編集者の最初の溝は、お互いに役割分担が出来ていない部分にある気がします。

今までに出会った編集さん全てに共通していたのが

「絵が描けないから編集をしているのであって絵が描けたら漫画を描いている」

でした。
もちろんそうでない編集さんもいらっしゃると思いますが、
「自分は漫画を考え、書くことが出来る」と考える編集さんが多いことは確かです。
しかしこれは大きな勘違いで、編集さんは確かに多くのマンガを見ていますが
マンガをたくさん読んでいるからと言って面白いマンガが描ける訳ではありません。
テスト前にノートをコピーしたら勉強した気になるのと同じです。

持ち込みなどで
「自分は漫画をいっぱい読んできたので面白い漫画が描けます!」
という人に連載を頼まないと思います。

なので編集さんからは

「自分の考えた案の方が面白いに違いない」

という考え方が態度と言葉に出ていたように感じました。
ここで漫画家が言われた通りに修正してみます、そして全然受けないことがあると
「あれ面白くなかったねー」と編集さんに言われてしまい、理不尽に感じることがあるでしょう。
そしてこれが漫画家側の気をつけたいところでもあると感じます。

編集さんは考える人ではなく、漫画が見やすいように編集して下さる方なので

「ネタやアイデアは自分で考えるしかない!」


ですが、編集さんに「ここがダメ、あれが面白くない」と言われると
「じゃあ何がいいんですか!」と聞いてしまいます。
すると「こういうのは?」と一例を出されます。
それは「一例」に過ぎないのですが、鵜呑みにして正直に描くとそれは面白くないことが多いです。
編集さんになんでも聞いてしまい、頼りきってしまうのはよくありません。

そしてまとめでも上げられてました、
「セルフプロデュースが出来る人は出版社の力を必要としていない」
たしかに最近この傾向が強い気がします。
ここは会社の体制から変えるしかないと思うのですぐには難しいと思いますし
漫画は一発が当たるとでかいので、全体的な力が落ちていても
「一発当たればいいはず…」といつまでも夢を見てしまいがちになることでしょう。


「漫画の売り上げは20年連続右肩下がり」


にもかかわらずここまで大きな対策をしてこなかった理由の一つとして
一重に漫画とは「自社製品」じゃないからではないでしょうか。
漫画を出すのは出版社ですが、作るのは漫画家なので「研究」「対策」「製作」を行う
という普通の企業では当たり前のことがしにくいです。
「自社製品」じゃないので読者の反応が悪く、連載終了したものをそこから改善するということはせず
「今回のは受けなかったねー」で終わります。

ここまで言ってきましたが編集さんだって色々考えています。
現状を理解しつつもどうにも出来ないジレンマに悩まされているのです。
それはやはり会社という組織の中で決定権を持っていないので
上長にプレゼンするしか出来ないからです。
なので決定権を持つ編集長の考えは新鮮でなければなりません。
しかし歳をとればとるほどこの目まぐるしく変化する世の中についていけない、
考えがおいつかないのが事実です。
ですがそれを決定権を持った人、これまで一生懸命努力し、やっと上に登った人が
もう一度考えを改善しよう、と言われても
素直に認めるにはかなり柔軟な思考と神経を持たねばなりません。


これはボクの実体験なのですが、以前ある編集部の副編集長が
「コーヒーってそんなにネタあったっけ?ラーメンならいっぱいあるけどね!」
と、出版に携わる人間にもかかわらず偏見をもった見方をされている方がいました。
その出版社ではコーヒーの漫画がいくつも出版されております。
またある編集長は漫画が売れない実態に対して
「うちの宣伝力が弱いって言いたいんですか!」とも仰っしゃりました。
そうではなく漫画が売れない実態を把握し、どうすればよいかをお話したいのに頭ごなしに怒る上に
もし宣伝力があるなら作家のSNSに頼ることはしないでしょう。

「自分の考えは古い」

このように自覚し、現実をみることが出来る人がどれだけいるでしょうか。
学生時代は一個下の後輩とも話があわないこともあったのに
自分より5年も10年も年下の読者層に受けるものを導き出すのは容易ではありません。
若い編集さんが自分自身が担当する漫画を「これは受ける!」と思っても
上で通してくれない限りはそのネタは世に出ることはあまりありませんでした。

ですが最近はネットなどで没になったネタを個人で上げることが増え、
それが書籍化することも増えました。
あの時捨てた作品が別の所で売れても、誰も責任をとらなくて良いのです。
偏見がある状態で見てしまうと本当は売れた作品を逃してしまい、更に売り上げは落ち込んでしまう。
では何故そんなに売り上げがのびないのかビジネス的にも考えてみますと

「販売計画が甘い」



大体聞くのが「出してみないとわからない」です。もちろんどの業界もそうでしょう。
ですが出版業界ほどざっくばらんに考えているところはありません。
本来であれば連載している雑誌の部数よりも多く販売を見積もることは現実的ではありません。
その雑誌の部数以上の宣伝効果が見込めないからです。
ですが単行本の発行部数は「これくらい売れてくれないと困る」という逆算から入るのがほとんど。
自社の雑誌部数以上の売り上げは「他の宣伝力、拡散力に頼る」
ということになってしまいます。


もしあなたが飲食店を出すとします。
そのお店の眼の前を通るお客さんの総数、客層、メニュー、値段、販売見込み、宣伝費、宣伝効果
などの販売計画を細かに出します。
しかし「これくらい売れてくれないと困る」
収支がマイナスの場合は、お店の目の前を通るお客さんの総数以上の売り上げを出さなければならず
それには別のお客さんを集客する方法、宣伝する方法を考えねばなりません。
しかしそれをしない曖昧な販売計画では店舗出店のためのお金を貸してくれるところはないでしょう。
飲食業界でも新規のユーザーを獲得するのが一番難しいとされています。


もちろん漫画でも連載会議があり、各編集者が吟味して上長にプレゼンします。
しかしその部数に見合った販売計画が出来ている単行本がいくつあるでしょうか。


そして漫画家の原稿料についても少し話題になることがあります。
通常の原稿料は1ページ単価の計算になります。
つまりネタを考える時間、ネームをやりとりする手間と時間もその1ページに入っているのですが、
このネタのやりとり、ネームのやりとりにはたくさんの時間をとられることがほとんどです。
それは半年か、もしくは1年はお金になりません。


「それならば自分で本を刷り、すぐ出した方がマシ!」



そう考えられてしまうのも仕方のないことです。
今や個人で出版しても流通させられる手段が多くなってきて、爆発的に売れなくても
収入が得られるようになってきてしまいました。
これは漫画家を夢見てたけど出版社に捨てられた多くの作家達が、それでも活動を続けたくて
独自に活動をし、その需要に一定の価値が出てきたために大きくなった流通だと思います。
このまま作家を捨て続ければその市場が拡大するのは至極当然です。

本が売れない時代、と言われるようになってから考えるのはビジネス的には手遅れなのです。
そこに気付き、体制を変え、読者と向き合わない限りは本という文化は衰退する一方でしょう。


そしていい加減いつまでもどちらが上か下かを考えながら仕事をし
「出版してやってる」「描いてやってる」
という考えは捨てさった方が良いですよね。

フーリッシュ!単行本発売

ゆりひめ@ピクシブで連載していた「フーリッシュ!」
単行本になってしまいました!
フーリッシュ!カバーイラスト
ナンバリングはなく単巻となってしまいましたが…!
例のごとく売れたら続きが出せるかもとかってやつです!!フン!
各店舗の特典はこちらのようになってます。
フーリッシュ!特典一覧
とらのあな

メロンブックス

ゲーマーズ

アニメイト

・喜久屋書店 ・コミックZIN


他にもカバーイラストを見てお気づきの方がいらっしゃったら嬉しいのですが

同人誌時代に描いていた「学校のしおり」1巻と同じ構図となっているという
なんとも粋なはからいとなりました。
学校のしおり」はBOOK☆WALKERさんなどで電子書籍化されています!

また「フーリッシュ!」が
アキバBlogさんで記事にしていただきました…!ありがとうございます!!


更には「カフェちゃんとブレークタイム」でも取材をさせていただいた
ベルコルノさんがラテアートにてミラちゃんを描いてくださいました!大感謝!!


また「萌えまんがの部屋」さんでも記事にしていただきました!

こんなにたくさんの方達に応援していただいて本当に嬉しい限りです…

せめて楽しんでくださるようにマンガを毎週こちらで更新していますので是非見て下さい!




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